最新のがんの治療法

看護師と車椅子の男性

 樹状細胞療法とは最新のがんの治療法です。樹状細胞は癌細胞を見つけるとそれを食べ、印を付けます。その印のついた細胞をリンパ球が攻撃してがんを治します。しかし、がん細胞が増えてしまったりして、樹状細胞が見つけるのが困難なことあります。そこで、患者や人工的に作った癌細胞の特徴を持つ物質を利用して、患者の樹状細胞にがん細胞の印を教えてから、体の中に戻します。すると樹状細胞は正常に癌細胞を攻撃することができます。このように細胞を使って行われる癌の治療法なのです。  この樹状細胞療法の歴史とはどんなものなのでしょうか。発見されたのは1973年です。1996年に日本で単球から樹状細胞誘導に成功し、1999年から臨床試験が開始されました。そして2010年にアメリカで樹状細胞療法が認可されました。日本では、2010年から臨床試験が始まり、2012年に樹状細胞療法が先進医療として認可され、現在に至ります。

 樹状細胞療法は副作用が少なく、入院の必要もないので患者の負担も軽減されます。また、それぞれの患者の状況に応じた細胞を使った治療ができます。抗がん剤、放射線、手術といった従来の治療法と組み合わせることによって、さらに効果が上がります。また、癌細胞が転移して体中に広がってしまった場合にも効果が期待できます。  まだまだこの治療法は発見、認可されて歴史も浅く、未知数なものだと言えるでしょう。今後、さらに効果の上がる「癌の目印」を作る方法などが研究され、子の治療を受けられる病院も増えていくでしょう。また、現在では保険適用外ですが、保険が適用されるようになり、もっと気軽にこの治療を受けられるような状況になるのではないでしょうか。